もうタイトルの読んで字の如く、それについてのお話です。
Kindle童貞をいちご100%に捨てるってそれ童貞捨ててないと実質同義だと思いませんか?
— 陸魚雷@アクアパッツァにされた (@torPed_000) 2019年12月4日
僕がさっきしたムーブなんですけど
いちご100%、2002年から2005年の3年半、19巻かけて展開された僕世代の中学生男子をまるっと手篭めにした罪深き作品である。
思えば3年半で中3から高3の3年半を描くって時間的に完璧だしそういう意味でも天才的作品だなアレ。
それをどうしても久々に読みたい、某オフの立ち読みは限界がある、ネカフェ時間が限られる、今更本棚圧迫したくない。
それらを考えた結果、Kindleデビューすれば良くない?という動機になった。
というわけで以下ネタバレ含む盛大な感想記事です。
本作を未読で将来読む可能性がある人と興味がない人はブラウザバックですね。
そもそも僕の記事読む時点でなかなかお暇だと思いますが。
本誌掲載時(2005年・・・?)以来のいちご100%。単行本は所持しておらずなんなら適当に数話見ていただけで通しで読んでいたことは殆ど無かったりする。
鮮明に覚えていた3大シーンは
南戸との逃避行で浴槽の下がつながってたところと
西野と中学校の保健室へ忍び込んだところと
サンタコスで南戸が毛糸のパンツだから平気だったところ
…高校2年の(サービス)シーンだ全部。2/3南。
この作品で改めて美しいなと思ったのは中3から高3にかけて主人公とメインヒロインたちが紆余曲折しつつも目指している将来の姿を明確に追っていることですよね。
将来のことや主人公以外の男性を巻き込んでの葛藤を描けるのって僕は女性のほうが優れてると思いますねえ…これ男女差別云々の話ではなくてね。
さて、この手の作品でちょくちょく話題になることといえば正ヒロイン問題ですね。僕自身はジャンプから離れて久しいので後の比較対象として考えられるのはToLOVEる(2006-2009、全18巻(続編含むと-2017、計36巻))、ニセコイ(2011-2016、全25巻)になるんでしょうかね。
共通して、メインを張って主人公と付き合っていくヒロインとは別に前々から主人公を想っている正統派的ヒロインの2大体制(+他のヒロイン)でやっていくわけです。いちごでは西野と東城、ToLOVEるではララと西蓮寺、ニセコイでは桐崎と小野寺。
いちご100%とニセコイは前者が勝ち、ToLoveるは後者の勝ちと見せかけて決着がついていないというのが実情で、正統派の弱さが目立ちますね。
だけどいちご100%においては勿論東城大好きなんですけど西野を始めとした東西南北向の各ヒロインも大好きというか魅力が素直に伝わったんですよね。そういう意味では全恋愛ラブコメで一番主人公に感情移入できたかもしれない。
※参考までに主人公と同じ作品で成功する目標を見た(東城の仇を討てる)正ヒロインと結ばれるジャンプ作品を探す場合バクマン。(2008-2012、全20巻)が一番しっくりくるんじゃないですかね、多分。作品の毛色違うけど。
この類のラブストーリー最大の命題って、恋は早く実行に移せってことと切っ掛けと運は結果的に強く働くってことなんでしょうね。実行してもアレだった北は多分参入時点で無理な地点にいた気はするが。(→出会った地点で叶わぬ位置にいた)
って言ってるとお前も実行に移さんかいってなるんだけどその切っ掛けを完全に失ってるのでこの作品の高校生以下です。いや、なんだかんだで学生時代が一番チャンス転がってたのは事実だし結果として出てるし。
僕の場合は出会いがあれば別れはいつかくるけどそれを早く持ってきてしまった時点で今の敗北の因果じゃないですかね。あ、これ本当に要らない自分語り。
アラサーが中高生のバイブルを引っ張り出して感傷に浸ってるの完全にリアルからの敗北者なんだけどそれでも美しさをもう一度発見できたので僕は満足です。
恋愛ごと抜きにして僕も夢ってなんだっけってもう一回見つめ直す機会と覚悟を持ったほうがいいですね。
せっかくレンタルとかじゃなくて買ったものなので多分相当見返す予定でいます。
できればでいいけど、読んだことない若い子も読んでみてほしいなあ。
―追記
某千葉の変な球団の西野→東條の投手リレーを勝手にいちご100%と呼んでいます。
南もいるけど、戸はついてない。北もいない。喜多はいた。
あとは真中招聘するかと思ったけど最近ドラフトいい流れ来てるから却下だな。